日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2021年8月22日常に前向きな気持ちを持って明るい話をしよう!

日本話し方センターが一番大切にしていることばがあります。それは「ことばの前に心あり、ことばの後に行動あり」ということばです。これは創業者江川ひろしのことばで、ベーシックコース2日間集中セミナーのやテキストの表紙にも印刷されています。前回は「人に信頼されるには言葉と行動を一致させよう!」というタイトルで「ことばの後に行動あり」について述べました。今回は「ことばの前に心あり」ということについてお話します。



私は大学を卒業した後、当時では「都市銀行」、今では「メガバンク」と呼ばれている銀行に就職しました。同期入社には超難関と言われる大学を卒業した人が大勢いました。大きな組織ですから入社後10年も経つと出世する人とそうでない人に分かれてきます。その結果を見ると、やはり超難関大学出身者の多くが早く昇格していくのですが、中にはそうした大学を出てもなかなか昇格できない人がいます。話しをすると知識は豊富で理解力も高いのですが、銀行には評価されない人たちがいたのです。なぜ、そういう人たちは昇格が遅れたのでしょうか。

私が見る限り、そういう人は話す内容がネガティブな人が多かったと感じています。
「俺はこの案件のポイントはわかってるから自分の提案に自信があるんだけど、あの上司は全然俺の話を聞こうとしない。上司に恵まれないのは不幸だよ」
「こんな仕事、全然面白くない。ここに転勤させられてホントにガッカリ。人事は適材適所って言葉知ってるのかな」
「何かウチの部署はバカばっかりでやってられない。何かというと俺に『これはどういうことですか』って聞いてくるんだよ。もう、やんなっちゃうよ」
このようなネガティブで自分の自慢が混じったような話は誰も聴きたいとは思いませんし、こういう人と一緒に仕事をしたいとも思いません。当然会社からも評価はされません。

もっとも、職場で相手構わずこのようなネガティブな話ばかりする人はいないでしょう。しかし、こういう話をする人は心の中では常に上司や職場、同僚に関する不満やバカにする気持ちが渦巻いています。そして話の端々にその気持ちが出てしまうのです。気をつけているつもりでも、自分の本音はことばの端々で他の人に容易に知れてしまうものです。従って、こうした話をする人=物事を他責にする人は、その姿勢が他の人にわかってしまい、人事上も評価されないという結果になったのです。

上に述べたように、話には自分の気持ちや考えていることがそのまま表れてしまいます。なので、日頃から人に良い影響を与えるようなものの考え方=明るいものの考え方をするようにしましょう、と日本話し方センターではお伝えしています。そうすることで、人に好かれ、よい人間関係が作れるようになっていきます。人生がより豊かなものになっていきます。

しかしながら、明るいものの考え方をしましょう、と言ってもなかなか難しいものです。従って、自分なりに明るいものの考え方ができる工夫をすることが必要でしょう。
・明るいものの考え方をする人とつきあうようにし、ネガティブな考え方との付き合いは控える
・良いものの考え方に関する本を定期的に読む
・良いものの考え方に関するYouTubeを一日一本見る
・家族でテレビを見ているとき、ネガティブなコメントをしない

自分なりの工夫をして、明るいものの考え方を身につけることで、話す内容も明るく積極的なものになります。そうすれば、自ずと同じような考えの人が周りに集まってきますし、以前から付き合いのある人たちとの人間関係も良くなっていくでしょう。

 

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